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奥田英朗のおすすめ小説10作品!【ユーモアと毒の達人】

小説
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人間の滑稽さやおかしみを巧みに物語の中に落とし込む作家である奥田英朗。

犯罪小説からほのぼのとした家族ものまで、非常に引き出しの多い作家でもあります。

このページでは奥田英朗のおすすめ小説を紹介していきます。

イン・ザ・プール

精神科医伊良部シリーズの一作目。変わった症状の患者と相当変わった医者のお話。
主人公であり精神科医の伊良部の言動や患者とのやり取りについ吹き出してしまうので注意が必要。
馬鹿馬鹿しいけれど最後にはなんだかスッキリした気持ちに。
伊良部には人を惹きつける何かがあり、読んでいるとニヤニヤと笑ってしまう。

ララピポ

奥田英朗ワールド全開の群像劇。登場人物がダメ人間ばかりでどうしようもなくて面白い。
滑稽さと哀愁さの絶妙なバランスが素晴らしい。
内容は下品でも、それが気にならないくらいの魅力がこの作品にはある。
多くの登場人物が徐々に重なり合っていく展開は非常に巧み。連作短編のような長編に仕上がっている。
キャラクターや内容のクセが強いため、苦手な人も多いかも。

噂の女

地味だった少女が大人に成長していくにつれて徐々に魔性の女へと変貌していく。
そんな一人の女性にフォーカスした一冊。
高校までは目立たない存在だった美幸が短大時代から女としての能力を覚醒させていく。
男達を手玉に取る美幸が欲望の世界をどんどんのし上がっていく様が描かれています。
ある田舎都市が舞台なのですが、人物設定や話の展開・ディティールが妙にリアルなところが素晴らしい。
奥田英朗ならではの毒とユーモアのコラボレーションを楽しむことが出来る。
美幸はどこまで成り上がるのか、「噂の女」は物語のラストにどのような結末を迎えるのかをぜひ見届けてほしい。

最悪

タイトル通り最悪な物語。とにかく最悪な方向へしか話が転んでいかない登場人物達。
読んでいると暗く憂鬱な気分にまでなってくる。
でもなぜだかページをめくる手がとまらない、不思議な中毒性がある。
かなり分厚くボリュームがある長編だが、気が付いたらあっという間に読み終わっていた。
とにかく先が気になってしょうがない。
前半でしっかりと主要人物たちの悲惨さを見せておきながらの後半の怒涛の展開は圧巻。
ラストに向かって次々とドラマが出来上がっていく。
心理描写も見事で登場人物達についつい感情移入してしまう。

ガール

俗に言うアラサー女性達が主役の短編集。
主人公である30代の女性達がそれぞれの職場で奮闘している様を描いている。
まだ自分の中のガールを引きずっていたり、もうガールと呼べない自分を憂いていたりと女心の機微を丁寧に描いている。
奥田英朗ならではの独特な視点から世間から微妙な年代と呼ばれている女性達の生活を切り取っている名作。
同年代の女性ならばきっと共感する場面も多いはず。多くの働いている女性達にぜひ読んでもらいたい一冊。

ナオミとカナコ

ドラマ化もされた大人気作。ハラハラドキドキが止まらなく一気読み必至の傑作。
殺人を犯してしまった二人の女性が巻き起こすサスペンス劇。
とにかくスピード感満載の展開に夢中になって読みきってしまう。
前半の段階である程度は結末を予想していても、見事に裏切られることとなる。
こういうことがあるから小説を読むのはやめられないんだよなー、と思わせてくれた。

サウスバウンド

なんだか不思議で独特な世界観が漂う作品。変わったお父さんとその家族の物語。
元過激派のお父さんの破天荒でむちゃくちゃな姿に驚きつつも憧憬の念を抱いてしまう。
奥田英朗はユーモアたっぷりに様々な人生の生き方や社会が抱えている問題を我々に教えてくれる。
沖縄の風景を綺麗に描写していて、目の前に海や空が広がっているような感覚になる。

真夜中のマーチ

奥田英朗の真骨頂が堪能できる痛快なクライムノベル。
人間味溢れる人物描写が秀逸。滑稽さとユーモアがあって温かみさえ感じられる。
テンポが良く後半の畳み掛ける展開は圧巻。
スリリングでありながら笑いながら楽しめる一冊。

マドンナ

会社で家庭でと奔走する中間管理職の哀愁を感じる短編集。
組織の中で揉まれるサラリーマンの心情を丁寧かつ的確に描き切っている。
悲哀を感じながらも読後はスッキリ、ほっこりとさせてくれる安心感がある。
全ての働くお父さんに読んでもらいたい名著。

家日和

家庭のなんでもない日常の中にある面白さを切り取った物語が詰まった短編集。
奥田英朗の人柄が滲み出ているかのような人間愛に溢れている一冊。
書く人によっては目も当てられない展開になりそうなものでも、きっちりとブレーキをかけてくれる。
ユーモア満載でほのぼのとする話ばかり。