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道尾秀介のおすすめ小説10作品を厳選して紹介!【トリックメーカー】

小説
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鮮やかな伏線回収と予想もつかないトリックで我々を驚かせてくれる、稀代のトリックメーカーである道尾秀介。

私がミステリー中毒に陥ったきっかけをつくった作家でもあります。

このページではそんな道尾秀介のおすすめ作品を紹介していきます。

透明カメレオン

容姿は冴えないが声だけは魅力的なラジオパーソナリティが主人公。行きつけのバーでの出来事からある事件に巻き込まれていく。
道尾秀介には珍しいくらいのドタバタ劇。ユーモアと緊迫感たっぷりに個性的な登場人物達が躍動していく様は爽快。
そしてラストには思いもよらない真相が。
見た目が良くないパーソナリティの主人公が奮闘する姿に心を打たれ、目頭が熱くなってしまう傑作。

片眼の猿

全体的に少しハードボイルドな世界観の一冊。私立探偵の主人公がクライアントに依頼されてある企業をマークします。企業を追っているうちに1人の女性と知り合い、徐々に面倒なことに巻き込まれていくといった内容。
コンプレックスや心に傷を負った登場人物が多く登場します。最後の最後に心に引っかかっていたモヤモヤをしっかりと回収してくれました。
読後にはスッキリと爽やかな気持ちに。文体や語り口に少しクセがあるので、その点で好き嫌いはあるかと思いますがストーリーは間違いなく面白いです。

ラットマン

道尾秀介の真骨頂であるどんでん返しを楽しめます。不可解な事件を追うミステリーです。ただのミステリーというわけではなく登場人物達の心理描写が非常に繊細に描かれています。
人間が抱く暗い感情。疑惑や猜疑心を巧みに表現しており、人の心理の移り変わりを読み取ることが出来ます。
読者を欺くテクニックには脱帽。このまますんなりと終わるわけがないと、気を張り巡らせながら読んでいたにも関わらずまんまと騙されてしまいました。
なるほど、そういうことだったのかと、全て読み終えたあとにスッキリします。ミステリー好きでどんでん返しが好みの方は必読の一冊です。

カラスの親指

私がミステリー中毒に陥るきっかけとなった一冊。詐欺師の中年二人組の物語で終始ハラハラドキドキが止まらなかった。ラストには空いた口が塞がらなくなるほどの衝撃。完全にしてやられた。
最後のまさかの展開からの伏線回収の鮮やかさが素晴らしすぎる。「カラスの親指」というタイトルも最高。
とにかく続きが気になってページをめくる手が止まらなかった。中盤からは言葉通りの一気読み。個人的に道尾作品で一番好き。

向日葵の咲かない夏

初めて読んだときには今まで味わったことのない衝撃を覚えた作品。思いもよらない角度からのトリックに見事に騙されてしまった作品。
全体的に不思議な世界観が続いていく。主人公ミチオの目から見えている独特な世界の描写に奇妙さを感じながらも惹きつけられていく。サスペンスでありミステリーでありホラーでもある。
読み進めていくほどに難解になっていくストーリー、そして最後に明かされる真実にはただ驚くばかり。クセが強すぎるが間違いなく名作。一度読み終わったあとに、またすぐ最初から読み返してしまった。

ソロモンの犬

4人の学生達とひとつの事件をめぐる物語。ミステリーのような青春群像劇。
事件の鍵となる犬や動物の生態についての知識も多く取り扱われていて面白かった。
他の道尾作品に比べてトリック自体は弱い気がするが、様々な要素が散りばめられており楽しく読むことが出来る。
主人公の心情も細かく表現されていて、ついつい感情移入させられてしまう。

月と蟹

道尾秀介の直木賞受賞作。実際にその場にその人物がいるかのような作者の表現力の高さを思い知らされる作品。
子どもは子どもなりに鬱屈としたものを抱えながら真剣に悩んでいるということを痛感する。
全体的に起伏が少なく地味にも感じるが、心理描写を丁寧に行い世界観を構築している。

背の眼

「道尾秀介は結局デビュー作が一番面白いよ」と友人に言われるがまま読んでみると、確かに面白いなと納得した一冊。
民俗学やオカルト現象を絡めたミステリー。一度読み始めると先が気になりすぎてしょうがなくなってくる。
情景を目の前に浮かび上がらせてくる表現力によって背中のゾワゾワが止まらない。ホラー好きな方はぜひ。

シャドウ

読者を騙すことに長けた道尾秀介の才能と性格の悪さを垣間見ることが出来る作品。
ミスリードを誘い、まんまと騙されてしまうが、それもたまらなく快感。
どんどん形を変えていく結末と伏線回収の鮮やかさに天晴れ。

球体の蛇

人間の汚さ、闇、醜さを思い知らされる作品。
鬱屈としたものを面白いと感じさせることが出来るのは凄いことだよなと感心してしまう。
裏切られ、報われないストーリーなのに、なぜだか嫌な印象は受けない。
読後感が良いものだけが面白い本ではないということを教えられた気がする。